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レプリセル社の毛髪再生医療技術を取り入れる資生堂細胞加工培養センター

資生堂というと、コスメティックブランドというイメージが強いかもしれませんが、神戸にあるポートアイランドには資生堂細胞加工培養センターという立派な施設が開設されており、ここでは毛髪再生医療技術の実用化のための研究がなされています。
そんな資生堂細胞加工培養センターが最近提携したバイオベンチャー会社といえば、カナダにあるレプリセル社があります。このレプリセル社の毛髪再生医療技術はどんなものかというと、これまでの薄毛治療にあったような方法とは違い、どんな人にも応用が利きやすく、副作用などのリスクもほとんどない方法であることから、日本の資生堂がこの技術を使うことができるようになれば、もちろんわたしたちの薄毛対策の選択肢としてもこの毛髪再生医療技術をつかった薄毛治療の方法が現実味をおびてきます。

今回資生堂細胞加工培養センターが実用化に向けて動き出したレプリセル社の毛髪再生医療技術はどんなものかというと、自分自身の頭皮の一部を切り取ってそれを培養し、それを薄毛の頭皮に再移植することで、自己再生能力のはたらきを利用してふたたび髪の毛を自分の力で育てていくことができるといった技術となります。これはカナダのレプリセル社の特許技術であり、これを資生堂細胞加工培養センターが使えるようになった意味は、今後の薄毛治療全体を考えてもとても大きいものです。
それは、これまでさまざまな副作用やリスク、デメリットがあることから安心して受けられ、完璧な薄毛治療というものがなかなかなかった中で、この資生堂細胞加工培養センターで応用が進む技術は、自己再生能力を利用していて、自家細胞移植技術によるものであることから、副作用やリスクもほとんと考えられないからです。
移植手術というと、他家細胞移植が多いことから、もっとも懸念される副作用として免疫拒絶などのリスクがありますが、自分自身の頭皮からとられる毛球部毛根鞘細胞を培養してそれを移植すれば、怖い免疫拒絶などが起こるリスクもほとんどないわけです。
しかし、自分の頭皮から取り出した毛球部毛根鞘細胞を使うとなると、いったいどんな大規模な外科手術が必要になるのだろうという別の恐怖もあるかもしれませんが、じっさいには大きさにすると5ミリメートル程度の頭皮の一部分を切りとっていくだけなので、それほど大変な手術が必要になるわけではありません。
そして、だいたい数か月ほどかけてじっくりと培養したその細胞をふたたび自分の頭皮に移植するときにも大きな手術は必要なく、実際には脱毛している頭皮の部分に注射をして、弱ってしまったり活動しなくなっている
毛根をまた活性化させていきます。

脱毛症など何かの病気のあるひとはもちろん、年齢や遺伝体質などで薄毛に悩んでいるひとにとっても、幅広い人にとってこうした毛球部毛根鞘細胞を利用する自家細胞移植技術はとても期待が持てるものです。
神戸のポートアイランドというと、神戸医療産業都市構想の中でもまさに中心地であり、そこで推進されている自己再生能力をもとにした自家細胞移植技術となれば、俄然わたしたちの関心も高まってしまいます。
現在でも、専門クリニックではグロースファクターを注入するHARG療法とよばれる治療法もありますが、やはり頭皮に注入していくのは自分からとった細胞から培養されたグロースファクターではなく、薬剤のグロースファクターであるために、抵抗感を感じている患者さんたちも多いのも事実です。しかし、日本においても自家細胞移植治療が一般化してくれば、安心で安全な再生医療によって、もう薄毛やハゲといったお悩みも過去のものとなってくれるかもしれません。

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